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ただ純粋に歌わせてあげて…2023年紅白歌合戦を振り返って

 2024年に入るなり、大変なニュースが続いたので書きそびれておりましたが<第74回紅白歌合戦>の瞬間視聴率などが発表されたことで書こうとしていた感想を思い出しました。

 日本のミュージックシーンは音楽番組が全盛期の40年前とは全く変わってしまい、”世間でみんなにたくさん聞かれた曲”というものを一言でくくれなくなってしまいました。ジャンルも様々、これまでの国内の音楽にボーカロイドK-popなどが加わりもう自分好みの音楽を探すのが一苦労。アニメ・ドラマ・映画の主題歌でないとなかなか世間に見つけてもらえなかったり、そうかと思えばTiktokなどで急に火がつき認知されたり。もう流行の曲にはほとんど追いつけていないそんな50代から見た紅白の感想…あくまで個人の…です。

紅白歌合戦は一度リセットした方がいいと思った

■出演者

 視聴率のことはちょっと横に置いといて思ったことですが。最近は出てほしいアーティストに出てもらうのにすごく苦労されてるんだろうなと思います。現場にアーティストを生で登場させるのに工夫がいる(顔を出さない 等)、アーティスト側が紅白に出ることにそんなにこだわりがない、など理由は様々ですがそれならいっそ紅白に出られるアーティストは

生放送の現場に来れる・生歌唱で歌ってくれる・生でそのアーティストの姿を見れる

という縛りを作ってしまってはどうかと思います。2023年で言うと<すとぷり>さんや<Ado>さんなどは微妙なのですが、それでも出てもらいたいほど「今年の曲と言えばコレ!」なのであればそれこそ特別枠で出ていただけばいいのかと。生歌唱に関してはボーカル音源を流すことがいいか悪いかではなく、「歌合戦なのだから歌声でその場にいる人を感動させることを最低条件にしました」と作り手側が言い切ってしまえばわかりやすいと思うのです。2023年なら<アイナ・ジ・エンド>さん<Daice>さんが出ても良かったと思うし、<生田絵梨花>さんのディズニー曲も企画枠でなくて普通に出て良かったと思うのです。個人的には<スピッツ>さんたちに最新のヒットナンバーと昔の名曲のセットで出てほしかったな。若い世代のグループでも生歌唱にこだわる人がちょっとずつ増えてきているのでできるはず!

 

 

■演歌枠

 演歌の2023のヒットランキング上位に入っていた方で紅白に出ていたのは<純烈>さんと<山内恵介>さんだけでしたね。私は演歌を聞くことがないのでわからないのですが、演歌歌手の方は紅白が決まれば喜んで出てくださる方が多いような印象です。昔のように「夢の紅白に出れた!」と感動して泣いているのもなかなかいいものなので、名前がまだ知られてなくてもその年にたくさん聞かれた曲を選んで出してあげればよかったのにと思いました。そして、出ていただけるならけん玉とかドミノとかの企画とセットでは気の毒です。さすがに<水森かおり>さんのドミノメインのテレビの映し方は非難されていましたが同感です。けん玉も失敗したのをいい機会にとらえて今年リベンジとかしないでほしい。<純烈>さんの衣装も…あれはちょっと気の毒だと思いました。ご本人たちもファンの皆さんにも。演歌部門でいろいろ一位だったのに?とにかく演歌枠のみなさんにも純粋にかっこよく歌わせてあげてほしいです。

■コラボの善し悪し

 「コラボ」は一つの2023年のムーブメントでしたね。もともとFNS歌謡祭などではいろいろと企画されていましたがボーイズグループの垣根を壊した<SKY-HI>さんの作ったフェス<D.U.N.K>が成功したり、TikTokでいろんなグループがお互いの曲を踊るようになって加速した感があります。今回見ごたえがあったのは<YOASOBI>さんの<アイドル>での大コラボステージでしたが当の本人たちが映らなさ過ぎた…。あれは参加グループ多すぎと思った方も多いのでは?全員出てこそ!と思ったのであればいっそあの時だけのダンスパート部分を曲自体に作ってしまえばもっと気分よく見れたのかも、と思います。とはいえ日本で初めての披露。圧巻でした。<坂本冬美>さんのバックダンサーはすごく上手でファンの人も喜んでいたのだろうけど冬美さんだけのステージもちゃんと見たいです。<石川さゆり>さんの方でのウクライナ楽器とのコラボぐらいがちょうどいいですね。若い世代に人気の人を各時間ちりばめたいのはわかるし、お祭り感があって嫌いではないのでご本人にしっかりとリスペクトが現われていれば歓迎です。

■懐かしの音楽

 今回、50代から上の世代が盛り上がるポイントがありましたけどそこの視聴率がそこそこ良かったってことはやっぱり見てる世代が”音楽番組黄金期”の人たちだったんだなとつくづく思いました。番組後半を「いいね~」と思う年齢に自分がなったのかと思うとしみじみ。<藤井フミヤ>さんが出たあたりからその世代を最後まで続けても良かったんじゃない?とさえ思います。今も歌っている人が少ないのは残念です。

■スタジオとホールの2場面構成

 2022年の紅白で<Vaundy>さんがホールを煽ったのを思い出しました。あれ、観客に「声を出せ!」と言ったわけではなく、熱気とノリを求めたんですよね。ライブに行ってこそ!のアーティストさんたちには静かに拍手しながら見ているホールは確かにやりづらいと思います。それを受けてか今回はライブ映えする数組をスタジオで盛り上がるオーディエンスと一体でパフォーマンスすることにしたんでしょうか。良かったと思います。<BE:FIRST>さんが「ライブでやってる感じで気持ちよくできた」みたいなコメントを残されてましたが本当にそれに尽きるでしょうね。彼らは先回、ホールで1回限りの”魅せる”ダンスパートを作って披露したのでホールとスタジオが2回ともきれいにハマった感があります。でもそうなるとコロナ禍真っ只中の紅白でいろんなスタジオを上手に使って異例のスタイルでやったのが意外と正解なのかもと思うのですが。

まとめ

 昔のようなセットや衣装の派手さは少なく、出る側の紅白に出れた!という感激もなく、コラボと企画にアーティストさんがのまれてしまう演出になってしまうのであればもうこれからは思い切って趣向を変え、がっつり聴かせる!魅せる!事にぎゅっと照準を絞って新しい音楽番組にしていくのはどうなんでしょうね。出場者を少し減らして、コラボする曲とご本人がしっかり映る部分をメドレーぽく組み合わせたり。フルコーラスを売りにしたり。

 音楽の形が多様過ぎてもう昭和のスタイルは無理なのかもしれないと思った2023年の年末でした。