日本の1月から3月はなぜか地震が多い印象です。今年も元旦から大変なことになってしまいました。こういうニュースがあるたびに何を備えておくと良いのか見直すものの、着の身着のまま避難せざるを得ない場合があまりにも多くて「結局、人ってリュック1個くらいしか持って逃げれないのね。」と感じてしまいます。(今、離れ離れで心細い飼い主さんとペットちゃんたち再会できるといいな…)
さて、人間の避難ほどは表立って語られないペットの避難。地震の場合、猫は怖くてソファの下なんかに隠れてしまうはず。しかもすぐには出てこない。家具だってめちゃめちゃに倒れるでしょう。シュミレーションしようにもうまくいくかどうかなんてわからないものばかりですね。そうではあってもやっぱり普段から持っておいて無駄にはならないものを見極めつつ準備したいものです。我が家に災害用に用意しているものをご紹介します。
猫用災害グッズあれこれ
①ケージ
我が家にあるケージは金属の2階建てのモノのほかに折りたためるソフトなタイプが2匹それぞれに2つあります。車中で過ごすことになる場合でもペットと一緒の避難が可能な避難所に行くにしても必要です。自分の地域の家から近いペット可の避難所はどういうスタイルで”可”なのか事前に調べておきましょう。
避難所内の屋外に置く場合
避難所情報を調べると、屋根の下ではあるけれど「屋外でケージに入れておけば良い」としているところが多そうです。普段から外飼いではない犬猫が多いですから冬なら寒さ対策が必要です。地面に触れているのといないのとでは大違いなので中か外どちらかに段ボールでもなんでもいいから”床”を作ってあげたいと思います。あと、たくさんの犬猫が同じスペースに集うことになるのでよほどフレンドリーな子か、気にしない子ではない限り目隠しになる布や新聞紙などをかけてあげる必要もありそうです。猫のトイレも入れる場合、匂いも気になりますからね。
車内にいる場合
車中避難でもとっさに誰かがドアを開けてしまったときに飛び出すとよくないのでやはりケージに入っている方が安心ですね。リードでつなげるなら短めにして車内で引っかかってしまわないようにできるならある程度自由ができていいかも。今から購入するなら自分の車にどうやって乗せ、その時にどんなスペースができるのか計算して選ぶといいと思います。背の低い自動車などではスペースが限られていますので。
どちらにせよケージを嫌って大事な時に使ってくれないと困るので普段から遊び道具のように時々組み立てて猫たちに覚えてもらうのは大切です。ワンタッチの簡単なものなら良いのですが、我が家のもう一つの犬でも使えるタイプはテントのように骨組みをちょこっと組み立てる手間があります。慌ててやり方忘れちゃっててもいけないので飼い主の練習も兼ねて組み立てます。
もう一つはこちら。どちらも畳むとぺったんこになります。
②猫トイレ
猫トイレは砂を持っていく必要があります。なくなってきたら新聞紙などで対応するしかありませんが猫砂ストックは普段から持っておくと実は人間のトイレにも代用できます。我が家は最近は箱買いして3,4袋は家にあるようにしています。加えて、普段システムトイレを使っていないのですがシステムトイレ用の下に敷くコルクマットのようなシートだけを持っています。まずはそれがある程度吸ってくれてしかも消臭機能が多少あるならと思って、です。トイレを持ち出せなかったら大きめのビニール袋でなんとかなるかもしれませんので丈夫なビニール袋は余分に持っておいて損はないですね。人間が収納用に使う引き出しボックスもトイレに使えます。引き出しを閉めれば匂いを防げるので良きかと。
★ちなみに人間が非常時に使う時はバケツのようなものにビニール袋をかぶせ猫砂を入れてその上からトイレをします。家が倒壊していないなら自宅のトイレの便器にかぶせてもいいです。トイレが使える状況になるまで非常事態の時なら数回はこれで乗り切れます。実際、我が家の家のトイレが急に壊れて使えない夜が一度あったのですが、昼間は近くの商業施設のトイレを使わせてもらい、夜中だけはそれでしのぎましたが匂いも少なく良かったです。
③キャリー
こちらはすでに全員が病院用に持っているはずですが我が家は2匹いるので2匹目のは背負えるリュックタイプのものにしてみました。
リュックタイプ
メリットは自分の手が空くということ。ただし、うちの若い子は小さい時試しに使ったらピーピー鳴いて帰宅後ちょっとの間具合悪そうで。どうやら酔ったみたいでした。人間が歩く時の揺れって結構あるので長時間は無理かもしれないけどいざというときは使うつもりです。
バスケットタイプ
こちらのメリットはそのままベッドにもなること。我が家もすでに持っていたのはバスケットタイプなのですがこれは2匹とも問題なく使います。子猫の時はSサイズとか買ってしまいがちですがM以上の方が絶対よいです。大きくなりますし、避難で長く入っているなら中で多少動ける方が猫にもストレスはないかと。
そんな感じで我が家は二つのタイプを持っているので最悪家に夫か私どちらかしかいなくても自分のリュックと猫2匹、ちゃんとつかまえられさえすればなんとか脱出できるかと思っています。
④フード
フードは通常のものとは別に小分けされているタイプのドライとウエットが余分にあるといいですよね。ウエットは缶タイプだと匂いの付いた缶ゴミが出ちゃうので非常時用はパウチがいいと思います。ドライもお試し用の小分けのがあると本当は便利だけれどいつも食べてるメーカーにはそういうのがない時ありますよね。特に猫ちゃんは好き嫌いはっきりした子がいるので「これしか食べない」って言うのがあるなら普段から空き瓶のような保存容器に出し、普段もそこから毎日給餌しては補充するようにしていれば、とっさの時にその容器をパッと持っていくことができます。うちでは海苔の空き容器にフードが入っていていつも手の届くところにあります。
まとめ
フリマサイトなど使って節約して万全な対策を
我が家にあるこれらのもので普通に新品で購入したものは実は1匹目の時に買ったバスケットタイプのキャリーのみ。組み立てゲージはフリマサイトで定価5,000円くらいのものを1,800円で。もう一つ大きな骨組みのある犬にも使えるタイプ(クレートともいう)は定価7,000~9,000円ほどのものを2,000円でお譲りいただきました。宇宙船のようなかわいいキャリーは近くのリサイクルショップでなんと500円!こういうのって自分の家のペットが使ってくれないなどの理由で掘り出し物があるんですよね。災害が来なくても病気になった時の隠れ家、隔離室にも使えますから上手に揃えておくことをお勧めします。
それでも泣く泣く置いていくしかない時もあります。お知り合いの方はポストに家に何の動物が何匹いるかステッカーに書いて貼ってありました。自分が留守の時に火事や地震になった時に連れ出してもらえたら、という願いですね。うまくいくかはわからないけど最善の準備をしましょう。