ー自分だけかなぁ?
人との接し方でそう思う厄介でめんどくさい事があります。それは
相手がぽろっと言った言葉の中にその人の物事の尺度が見えてしまうと付き合いづらくなる
ってことです。久しぶりにHSPー繊細さんーの愚痴です。
え~と、ちゃんと説明しましょう。年上のお友達がいたとします。急激に仲良くなり、実際家に来たり個人的なお約束をしたくなるくらいの仲になります。そうそう人には話さないちょっとした個人的な話もできたりするようになる頃、何気ない会話の中でこんなセリフが聞こえます。
「さっきさぁ、あの人挨拶なくって敬意がなかったよね。こっちのほうが年上なのに。」
そのシュチュエーションが万人が見て文句なしで同調できる場面なら問題ないんですが、私からしたら「え?あれは相手がこちらの邪魔になっちゃいけないと思って遠慮してスッといなくなったんだろうな」みたいな、なんとなく向こう側の理由がわかる場面だった時、自分は「敬意がない」なんて1ミリも思わず、なんならその人の気遣いに感謝したくなるようなことだったとします。もちろんこの自分の考えをそのまま相手に「私は別にそう思わなかったなぁ。こう思ったよ?」と言えればいろんなものの見方・考え方があるし、あちらの敬意アルナシの問題ではないかも?と伝えられはするんですけど、問題はここからです。
その時点から私の中に、その友人に対して
「この人、”年上”とか”敬え”みたいなことに敏感なんだ…。」
っていう新たな情報が追加されてしまうんですね。ようやく仲良くなってこっちが年下だけどちょっと打ち解けてきて最近はお互い敬語も使わずしゃべるようになっていたその関係に突然<不安>という名の雷がガツン!と落ちるんです。
「ひえ~!もしかして時々『こいつ、敬意ないなぁ。このしゃべり方』とか思いながら私と付き合ってくれてるのかな?」
みたいな感じ。
別のパターンもありました。今度は同じ年齢、同じ専業主婦という立場で自分とそれほどかけ離れた雰囲気でもなさそうなので近づいたお友達。夏が暑すぎたという話の途中で家で専業主婦として家に自分一人しかいない時の”冷暖房”の話になりました。私のほうが「なるべく使いすぎないように工夫する」って言ったとき
「なんでぇ~!そんなんでしんどくなったら意味ないやん?ガンガンつけてらいいねん?」
って返ってきたんですね。<冷房つけるかつけないか>のシンプルな話はそれで完結なんですけどそこから私の中では
「彼女は専業主婦でも節約とかはそんなに力を入れないのかな?」とか
「自分と違う感覚の人に強めに『それ、おかしい』ってあっさり言うタイプなんだ」とか
これまたさっきまでは持っていなかった新情報が脳内に流れ込んできてしまうのです。
こうなると次が難しくって。
相手は仲良しと思ってくれているので次からも「やっほー!またしゃべろう!」って近づいてくれるんですけど、もう私は「この人には年上として敬意を示す話し方をしないと」とか「彼女にはあまり節約の話は通用しないし、感性が違うからあまり差しさわりのない話の範囲にとどめておかないと」みたいな”緊張”に飲み込まれてしまうのです。自分でもつくづく面倒な性格だと思うんですけどね。脳にそういう感度のシナプスを”飼っている”のでどうしようもないんです。とりあえず一旦はそういう思考になって、そのあと「みんな深く考えてないから気にするな」と無理やり命令を出す作業が必要になってしまうんですよね。これが俗にいうHSPー繊細さんーの仕組みです。しかも、関西人って考えずにしゃべる人が多すぎる…。口と思考の距離がないというか。
過去に一番笑えたのは、私が好きで玄関先に植えていたジャスミンが満開だったところに友人がお母さんと一緒に家の畑で作っているお野菜を届けてくださいました。私としては本当にうまく花を咲かせたジャスミンがうれしいって言ったのに、その友人のお母さんが
「こんな臭いの、なんで植えたん?」
っていきなり言ったんです。まだお母さんとは友人ほど深い仲にはなってなくて、なんとなく性格のイメージはわかってたんですけどあまりにも豪速球が飛んできてただただ笑うしかなかったです。友人本人は何でも言える仲なので後で笑い話で伝えたら「ごめんやで~!うちの母あんなんやねん…。」と言ってて別日にご本人も「ごめんな。思ったことすぐ言うてまうねん」と弁明があったので本当に笑い話になって終わりましたが。
まあ、そういうところがいいと思う人もいるだろうけど感度の高い私はその人のことを嫌いになることはなくても情報が増えすぎて次からがしんどいので困ったものです。
最初の例の友人たちで言うと、多分私も
「そんなこと思うんですか?私、年下にも『今のは自分に対して敬意がない』とか思ったことないですよ?」とか
「旦那さんが一人で稼いできてくれてるお金だから、なるべく節約したほうが良くない?」とか
自分の感性や意見を相手と同じくらいのテンションでぶつけたらいいのにそこを飲み込んでるから苦しいんだろうな。これ言ってもし相手の方が気まずくなったらかわいそうって思ってしまってつい「な、なるほどね。」で終わらせちゃう。
冬になると外に行きたくなくってこんな事ばっかりが脳内を渦巻く今日この頃です。