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自律神経失調症で繊細な専業主婦させていただいております

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私が人に退かれる3つの話 その2.卒業アルバムを捨てた

 私はちょっと人と違う感性があります。繊細といえば繊細、考えすぎで脳疲労起こしやすい俗にいうHSPです。そんな私が人に話すと結構な割合で退(ひ)かれる話。

 今回はー卒業アルバムを全部捨てたーです。しかも結構なスピードで。

卒業アルバムの使い道

 卒業アルバムって見返すものなのでしょうか?私にも一応個人的なアルバムというものはあってその中に学生時代の友人と映っている写真ももちろんあるわけで、大人になって自分の子供や友人に「子供の時の写真みたい~」って言われればそれを見せればよいと思うのです。映っているのは全部自分と関わりのある子たち、先生だったりするし、エピソードも覚えているものばかりで大抵は楽しい思い出です。ところが、卒業アルバムとなると話は違います。仲良くなかった子、名前も知らない子、しゃべったことない先生などが映っていてあとあと開く機会がないページがほとんど。なのにかさばるし重い。もう少しシンプルにできないものかと思ってしまうんです。

 私が卒業アルバムを捨てる理由はただ一つ「見てもしんどいだけ」ということです。ということでしばらく眺めたら5年たたずになくなります。

 

思い出したいものと思い出したくないもの

 学校ごとに自分の思い出の善し悪しがあるのは明らかです。私の場合は

小学校ーあまり好きではない 中学校ー嫌い 高校ーどちらかといえば好き です。

ざっくり書きましたが<大好き>がない事だけははっきりしました。私が残しておきたかったことがあったとすれば高校が芸術系だったので自分の課題ごとの制作過程なんかをクラスや先生の雰囲気ごと納めてあれば良かったかなと思います。

 小学校と中学校のネガティブな感情はもうひたすら友達関係です。自分はいじめられていたわけでも友達がいなかったわけでもないのですが、女子同士の時に激しく、時に陰湿ないざこざはどの学年のどのクラスにもあって自分が影響のない距離にいても気分のいいモノではありません。私は比較的中立だったのでグループを作る人たちからみたら「変な子」でした。たぶん、感情を周囲に乱されやすい気質なのであえて距離を取っていたんでしょうね。なのでそんな時代のことを思い出したいと思わない。もちろん、楽しい思い出もあったけど少なくともそれは卒業アルバムに載っていないのです。

大事にしたい思い出は卒業アルバム用カメラにおさまっていない

 私が自分のアルバムに残したかったシーンは何だろう?と振り返ってみましたら…

 小学校の時に楽しかったことは初めて友達とおそろいの何かを買うという体験をしたこと。当時流行った”缶ペンケース”を仲の良かった3人でおそろいにしようと近くのファンシー文具専門店に行ったのを思い出します。3人ともおとなしいタイプだったので誰か他の子が「あ、この3人おそろい!」と気づくまで黙っていたのもなつかしい。あと、4年生くらいまでの友達はみんな校区の中でも遠い所にいてなかなか遊びに行けなかったのだけど、5年生から近くに友達ができてまた先とは違う3人組になりインスタントカメラでしょうもない遊びの写真を放課後にいっぱい撮りました。その時の写真が私は一番いい顔をしています。

 中学校は………全部忘れたい。ろくなことがありませんでした。周りのちょっとしたいじめ、からかい、嫉妬なんかは思春期ですからピークでしたしね。受験でピリピリしてくるし。あ、一つだけ!行き帰り一緒だった友達と朝のうちに菓子パンをお昼用とは別にもう1個買い、帰り道、まだ一度も水を通していない真新しいきれいなコンクリートの用水路に隠れて制服のまま食べたこと。通学路なので同じ中学の誰かが通らない一瞬を見計らって隠れ、また一瞬を見つけて二人で飛び出し、何食わぬ顔で帰っていく。楽しかったけど、そんな写真ももちろん卒アルには載りませんよね。

 新しいアルバムの提案

 最近は生徒会など、生徒が主体になってアルバムを作る学校もあるようですが、もっと細分化していっそ自分の好きなアルバムを作ってしまえばいいのにとも思います。学校としてのアルバムも従来通り作って自分だけのアルバムも作れるシステム。いらない子はいらないでいいじゃないですか。パソコン上でレイアウトとか考えてオリジナル卒業アルバムつくる授業でやったっていい。従来の重厚なのとは違う、もう少しライトで気軽に何度も見返したくなるアルバムならいいですね。海外だとほしい人だけが購入するスタイルや電子化されているものもあるとか。日本にももうあるのでしょうか?

 

 卒業アルバムを大事にしている方、良く見返す方、一切見返してないけど捨てられない方。私は最後の方がとっても気になります。だれにも怒られないのになんで捨てられないんだろう。確かにこの話すると周りに退かれるけど「いらないよね~わかるわ~」という友人もいます。捨てることは自己判断ですもんね。そしていったん手放したら誰も戻してあげられない。

 あ、そうか!一度手放したら二度と手元に戻ってこないからか!レア感?え、だったら災害とかで大事にしてたのになくなって悲しんでる人のためにもやっぱりデジタル化すべきですよね。そしてほしい人は何度でも手に入る。いらない人は最初からいらないシステムづくり。

街の写真屋さんが泣くからダメですかね。