「ちょうどいい」をさがす

自律神経失調症で繊細な専業主婦させていただいております

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自律神経が狂うということ~日記を書けというけれど編~

 自律神経失調症はストレスが原因とよく言われます。HSPの対処法と同じように提案されるのが「日記のススメ」。ところが簡単そうに見えてハードルが高いこの日記。例え書くことが好きでも、です。何かの感想文ならすらすら書けるのに日記だけは書きづらい私の場合…。

 

 

日記がストレス解消になるのか、日記がストレスになるのか

 私は「書く」という作業が好きですのが「日記」だけはどうも書けません。書けないというか「嫌い」に近い。

 「いや、今書いてるブログも日記みたいなもんやんか?」と言われそうですけどちょっと違うんですよね。基本<今日あったこと>は忘れたい。変ですかね?う~ん、ちょっと説明が必要ですので整理してみます。

 最近はよく数行だけの日記がおすすめされてるんですね。3行とか5行とか。どうやら<今日あった良くなかったこと・良かったこと>を書くことは大抵どのアイデアにも入っている印象。これが困る。

繊細な私は一日を振り返りたくない

 「今日の良くなかったこと」

 そもそも自己肯定感が低いといろんな出来事にどうしても“反省点”が見えてしまうもので、毎日何かに反省して凹んで「次は気を付けよう」と思って肝に銘じて。できなかった自分が悲しいので教訓は残しつつも出来事はどんどん忘れないと次の日をやっていけない。それを一日の終わりに日記のために掘り起こせと?もう一回ため息をつけと?ってなるんですね。我ながら損な性格です。

じゃあ「良かったこと」は?

 主人にきいてみました。「良かったことってどの程度?」

コーヒーがおいしかった。猫がかわいかった。天気が良かった。みたいな?

でもこれだと、毎日繰り返されるじゃないですか。<今日>ってくくりを意識しちゃうとそんな毎日いいことあるわけじゃないし。でも、主人は「そういうのでいい」と言ってました。えっ?…でも…

 ここで気づく私のおかしなクセ、小さな単語が重要に見えてくる。 「今日」って言われたら「普段はないけど今日特別そう思ったこと」を書くのでは?と考えちゃうんですね。だから「日記」なんじゃないの?例えば…

コーヒーがおいしかった→友達からいただいたちょっとイイ豆だった→どうりでいつもよりおいしかったわけだ!となればそれは自信もって「今日のいいこと」なのです。

 でも、いつものインスタントコーヒーで特段おいしいと思ったわけではなかったら、たとえコーヒータイムに「ああ、おいしい」と自分がつぶやいていたって日記に書くほどのことでは…と思ってしまうのです。これでは俗にいう<良かった探し>は疲れます。心の底から良かったと思っているわけではなく日記のために良かった事にしている自分に気づく。

 ー”うつ”になってしまってるときには、向き合いたくない自分に向き合わされる「日記」はつらいー

そう書いてくれてる人の文章を見て心の底から「ですよね~」と思いました。

 なので、この<良かった探し系日記>は自分には向いていないと判明したのであります。それでも本当に涙が出てくるほど何かに追い詰められてしんどくなってしまったときは、あまりにもこの「日記作戦」が目につくので「これをやったら何かすっきりするのならやってみたい」とも思い、自分にとって“ちょうどいい”スタイルはないものかと探しておりましたら一つ面白いものを見つけました。

 朝、起きてすぐに便箋くらいの紙(チラシの裏でもいい)をとにかくいっぱいに書くことを自分に課すってやつ。<モーニングページ>という名前がついているらしいです。やってみた報告記事も出るわ出るわ。

「モーニングノート」をやってみる

 一言に<モーニングページ>といってもいろんなアイデアがあって、ページ数が違ったり(まあ、提唱者が英語の方なので日本語の語数との違いですね)「今日やることを書く」「今思ったことをなんでも」みたいな多少の違いはあります。

 私が気に入った説明は(ちょっと今その私が見つけた納得の説明がどこの記事だったか見つからないんだけど)「脳が動きすぎる人が、朝一番のぼーっとしているときにとりあえず無理にでも動かして先に疲れさせて残りの一日ちょうどいい感じで過ごす」みたいな説明でした。適当すぎてごめんなさい。「脳の排水」と呼ぶ人もいるらしいです。実はこれに似た考えで「朝一番にゲームをやる」っていうのを以前見たことがあって、たぶん理にかなってるんだろうなと感じたんです。

 で、やってみるんですが、とにかく自律神経失調症で超低血圧の私が一番使い物にならない<ポンコツタイム>が朝ですから気に入ったノートとかペンとかどうでもよくて(笑)プリントミスしたA4の紙に「削れよ!」って言われそうな丸い鉛筆で書きだしました。調子悪い時の自分の思いは書き残したくないので本当に思いついたどうでもいいことを。関西弁でまさに”書きなぐる”。

 とある日のモーニングページはこんなだったはず…

「今日も絶好調に気持ち悪いで。

よく人に『ジェットコースター降りた時みたいなしんどさ』って説明するけどジェットコースター好きな人には伝わってなかったんかな?意味なかったな。まあ、なんとなく伝わったらええし、伝わったところでなんかしてもらえるわけではないしな。ほっといてくれたらええよ~っていうのだけわかってもろたらええか。そろそろ朝ごはん食べる?いやまだ全然内臓動いてへんで~っていうか動くの待ってたら昼になるわ。」

 みたいなノリ。 この手の日記は「8週間は見返さない」って書いてるものがあったけど、私自身はちっとも見返そうと思わないんだけど「他人にも見せない」って書いてあったのに私がその紙を隠しもせずその辺にポイってしてたから旦那さんが見たんですね。そしたら次の日「今日のは?」って言うんです。「こんなん読みたいん?」って聞いたら「え、だって面白い」ですって。人がモヤモヤしてしんどいのに彼は新聞のコラムみたいな気分で読んでたようで。お気楽やな~とは思ったんですけどこの一言でちょっと次の日プレッシャー感じたりして(他人に見せないってこういうことがあるからですかね?違うか)そのうちなんかバカバカしくなってきました。それでも1週間くらいは書いたのかな。気分が復活した時点でやめました。

自分にちょうどいい日記スタイル

 だけど自分ではなかなか良かったと思ったのでまた何か凹むことがあって【脳内ぐるぐるネガティブ強化週間】が始まったらやろうと思える方法でした。本当に脳を朝一番に疲れさせたって感覚があったんでしょうね。でももし、またやろうとしたとしてもやっぱり日記のために素敵なノートとか買うつもりはありません。素敵なノートにどうでもいいこと書きたくないので。

素敵なノートは中身も素敵であれ。ゴミになる紙に自分の脳のごみを書いて一緒に捨てましょ。