「ちょうどいい」をさがす

自律神経失調症で繊細な専業主婦させていただいております

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大人のクローゼット事情―「家でもスカートを」と夫が言うのです

 ある日、駅前で私立の小学校への送り迎えのママさんたちの中に一人だけスカート姿の方がおられました。何気なく「あのママだけスカートやね。育児でバタバタしてるやろうに、ちょっと尊敬するわ」と私が言いましたら

「普通やろ」と旦那さんがぽつり。

……え~と、とりあえず「げっ?」って思いました。正直なところ(笑)

   

 私たちが見たママさん。仕事もしくは用事の帰りだったので必然的にそうなっただけかもしれない…と思ったのですが、そのあとも数回見かけたのでどうも普段からスカートスタイルのようでした。まあそもそもずっと人生どこでもスカート派な人がいるでしょう。親御さんがそういう風だった方、自分が好みの方、事情があってスカートが良い方。その方ももしかしたらそれが自然なのでしょうね。そしてもちろん逆のパターン。いつでもどこでもパンツ派の方もいます。そういうことは承知の上で。何が「げっ?」って思ったかって。結婚して18年くらいたった時のことだったから。おいおい、初めて聞いたよ。

 ちなみに私はスカートを履かない人ではありません。スカートで出かける用事が定期的にあり、旦那さんも見ています。ですが確かに日常、家で家事をするだけの日は履いていない。なので今回のコレは<外出の予定のない、家にいる日>のスカートなのです。

”家スカート”を考える

 ここからは私の脳内を巡った感情。

ー旦那さんは男ばかりの兄弟。お義母さんは、夏は大抵<らくちん>ワンピース。冬はどうだったっけ?いやズボンもはいていたよな。どこからくるんだ?彼のその“家で妻がスカート履いている”っていう憧れは。それに、私が髪を切ったとしてもしばらく気づかないんだから多分スカート履いたところで「お!今日は違うね~いいやんか。かわいいで。」なんて言うわけないやん?じゃ、スルーする?逆に言い返す?「スカート穿いてたら家事すんの邪魔やねん『主婦は家で優雅にまったり過ごしてる』とか思ってんねんやろ!」って。いや、ここはひとつ穏便に、おおらかに、シンプルに<一つの選択肢として>日常スカートは自分としてありなのか、なしなのか。

 思えば、スカートを選ぶときに外出用しか選んでなかったんで、じゃあいっそ「普段用のスカート買っていい」とお墨付きをもらったと思って張り切って買ってやれ!という結論に。というわけで<日常スカート>なるものをクローゼットに追加することになりました。

 まずは、猫がおりますんで”毛がつく問題”をクリアせねばなりません。黒で毛が付く素材は却下です。あと、私はツルツルのヒヤっと冷たく感じる生地が大の苦手なのでそれも除外。家事をしながらですからシワを気にしてもいられません。そして当然、自分の気分がアガるものを、と試行錯誤。結果、春夏秋と3シーズンをスパッツなどと組み合わせながらはける綿・リネンのものと冬限定で厚みのある起毛のものに落ち着きました。もちろんしっかりセールやフリマサイトを駆使しつつお得に購入します。

選ばれし者たちをおすすめポイントと一緒にご紹介。(購入品ではありません。似た画像で探してみました)

①ワーク系のロングストレートスカート(厚手コットン)

★おすすめポイント★年中着れるところ。汚れてもザバザバ洗えます。サロペットタイプでもウエストから下のものでもいいと思います。カフェで働いている人のエプロンのようなイメージで。

 

②リネンのロングフレア★おすすめポイント★女性らしいシルエット。鮮やかな色を持っていればトップスは白・黒でもかっこよく見えます。体のラインも気になりません。透けるような薄手よりコットンリネンのようなある程度厚さとハリのある生地が引っ掛けなど気にせず着れます。

 

③起毛スカート(冬用)★おすすめポイント★寒さ対策。どのタイプにしてもそうですが主婦にとって足さばきは大事ですので超ロングではない方がいいです。最後の写真のモノのような絶妙な長さのモノが便利でした。 

     

外出の予定のない日にスカートをはいて過ごしてみた 

 いざ普段に着てみると、これがなかなか良いもので。不便はないし。突然誰かが来てノーメイクで応対しても女性らしさを出せるのです。一度、友人夫婦が差し入れをもって家に立ち寄ってくれた時もスカート姿だったんですが、後日「帰り道に『普段からちゃんと女性らしくしてる~』ってうちの旦那さんと話したよ」と言われた時もありました。あとで聞いたところによると、その夫婦も何年も前に普段の妻のスタイルが話題になったことがあったらしく、旦那さんから「パジャマのスエットのまま過ごすのはやめてほしいって言われてん」と友人は言ってました。まぁさすがにスエットはね…と思ったけど。男の人ってそれなりにご要望があるものなんだとわかってよかったです。旦那さんが奥さんの服について何かしら言ってくれるのはいい事。無関心よりも幾倍も。

(あ、うちもその友人の旦那さんも静かな人で、妻が何気に話を切り出したらボソッと言ったってことも付け加えておきますね。二人とも優しいので「言わんほうがいいかな~好きにさせてあげようかな~」って気をつかってくださってたんですね。)

 クローゼットには”普段用スカート”が増えたので、あまり物を増やしたくない私としてはそこは「う~ん」と思ったのですが楽しんで着ています。歳を重ねるとジーンズやパンツも難しいなと感じることがありますし、私、身長は低くないのですが足が短いので(悲)スカートの方が目立たないということもわかりました。寒ければ中にいろいろ履けますしね。

 一番のお気に入りはワイン色のリネンのフレアのロングスカート。ボリュームがあって鮮やかな色なんですが、自分的に顔周りにはこの色似合わないけど本当は好きなのでスカートだと着れてうれしい。「今日はちょっとスーパーではなくてショッピングモールへ」という時も華やかです。

 ということで結果、新しい気持ちを日常にプラスしてくれてありがとうという感じです。余談ですが旦那さんは「今日、スカートはいてみましたけど…」と私が申告するまで気づきませんでした。「お、おお~。いいやん。」ですって。

そんなもんです。想定内。