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自律神経失調症で繊細な専業主婦させていただいております

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50歳からの外国語に希望はあるのかい?

 10年ぶりにフランス語を脳から引っ張り出さなくてはいけなくなりました。とはいえ、どこか学校で学んだわけではなく、ご近所にいたアフリカのフランス語圏から日本に嫁いできた方のサポートのために独学で仕込んだもの。単語と簡単な動詞のいくつかとざっくりした発音こそ思い出せたけどあとはもうさんざんです。そして今回またフランス語を話す方が引っ越してこられました。あちらはもうペラペラです。「ペラペラじゃないよ~」「フランス語を話そうとしてくれるだけでうれしい!」と日本語で言えるほど流暢です(笑)

 1回目と大きく違うのはこちらの若さだけではありません。最初の方は第二言語だったのであちらもゆっくりシンプルなフランス語だったんです。お相手はきっと本気出したら速くしゃべれたであろうとは思うのですがシャイな方でもあったのでこちらとしては非常にやりやすかった。数パターンの文型でなんとかなったし、やっぱり日本に住んで早く日本語に慣れなきゃ生活が懸かってる!というプレッシャーの方が成長するじゃないですか?私の方はその人と話す以外はすぐ日本語に戻るものだからまあ進歩しない。「もう使うことは2度とないだろうな」とは思っていたもののずっと捨てられなかったフランス語文法の本2冊。他のものはバンバン処分するのになぜか捨てられなかったんですがこの日のためにあったんでしょうかね。

 

 でも、フランス語の苦しみの中に時々楽しい発見もあります。例えば日本語で「ティッシュを取ってくれる?」をフランス語で言おうとすると(カタカナで書くと)

パセ モワ クリネックス

なんです。<パス>はスポーツで「こっちにパス!」とか良く言いますから自然に覚えられます。<モワ>は「私の方に」っていうニュアンスですが英語の<マイ>と似た感じでこれも覚えられます。面白いのが<クリネックス>。そう、日本の生活には英語だけでなくフランス語もいっぱい隠れてるんですよ。これがわかると結構な単語が覚えられます。<エスポワール><メゾン><ファミーユ><エトワール>とかご近所のマンションやハイツに名前がついていますがそれも全部フランス語。<ケセラセラ>も<ラングドシャ>も<カフェオレ>も…。といった具合にやっていくと「なぁんだ、結構フランス語、私も知ってたんじゃ~ん」とちょっと調子に乗りそうになります。ま、問題はそれを取り囲む他の部品とつなげた時につながる・変化する・読まない文字が現れるという特有のルールで知ってるはずの言葉が会話の中に埋もれてしまうことなのです。

 要するに耳を鍛えないとどうしようもないのですが、話してみるとたまに舌を噛みそうになるくらい発音が自分の口の筋肉に覚えさせられていないので、いや、日本人の口でフランス語は厳しいよ。自分が発音できない言葉を理解する耳って可能なのかしら?とにかく、簡単に挫折する自信があります。

 よく、若いころの自分に何か一つアドバイスできるならとかいう質問があるけれど、迷わず「外国語はやっとけ」って言いたいですね。年齢重ねてからの言語習得には未来が見えにくいったらありゃしない。まあそれでも、人生で2回もフランス語(いや、間でもう1回フランス人パン職人がお店を出すのをお手伝いしたことがあるけどその時は奥さんが日本人だったので2.5回くらいかな?)に接するなんてあんまり普通なことではないのであきらめずに取り組むことにしよう。あの時と違うのはたくさんのYOUTUBE動画のコンテンツがあるということ。お世話になります。

 

負けるな自分。