病院ー 私にとっては「がっかりしに行くところ」
病院が悪いわけでも、先生が悪いわけでもない。私の不調に特になすすべがないことがわかってしまうところ。そんな感覚。
大きな病院には行く必要がないことがわかってからとりあえず「痛み」があるならそれを取る。あまりに眠れなかったら軽~い睡眠導入剤をもらいに行く。くらいに考えて自分で病院探しをすることにしました。もういっそ、一切病院には頼らないってのもありなんだろうけど、やっぱまだ何か助けがあればと。
自律神経失調症の病院選び
わたしが病院選びで見てることは次の3つ。ちょっと独特かなぁ。
①気持ちの良い待合室
気分がどよーんとしてますんでね。シンプルできれいであってほしい。
すると必然的に比較的新しい所が多いです。待ち時間が長い時、この要素は私には大事。
②ネットで予約できる
人と話すのが最小限であってほしいんですよ。普段は別にそんな引きこもりではないですけど、病院ってしんどい時に行くもんじゃないですか。ネット予約、助かります。
③その時自分が求めるワードがホームページに書いてある
例えば「疲労」「ストレス」自分が疑ってる病名だったり、「漢方」「東洋医学」みたいな、自分の希望する選択肢があるんだったら絶対チェックした方がいいです。
で、「〇〇って書いてあったんで」って言うようにしてます。
誰かが教えてくれる”名医”を頼るパターンもありますが、<誰かにピッタリ>が<自分にピッタリ>とはならないこともありますし、病院たらしまわしは嫌ですからね。できればしばらくは頑張って通院したいのでまずは自分が納得する選択をしたかったです。
自分で探すようにしてから最初に行ったのは上の3つをクリアした都会のど真ん中の「疲労専門」という珍しいクリニック。「鍼灸院」併設だったのが大きなポイントでした。先生には月一回、経過と相談をし、薬も出してもらい、他の週に鍼灸で体の緊張を取ってもらう。っていうのをしてもらいました。
私はこのスタンスが好きなんですね。以前、体が別の理由で痛くて整形外科に行って「整骨院も行ったんですけど…」って口を滑らしたらそこからおじいちゃん先生の変なスイッチが入って机の中から啓発チラシを取り出し「整骨院は悪!」みたいな話をぶつけられたことがあるんですよ。私の痛いところなんかそっちのけで「あいつらは外科の敵!あんたたちみたいな無知な患者のせいで…!」と言って怒ってはりました。
知らんがな。
で、雑にレントゲン撮られて「どこも何ともない!」と言われて終わりました。
骨はどこも折れてへんけど心が折れたわ。
気分よく通院できた病院
さて、「疲労専門」クリニックに戻ります。
メインのお薬は「サインバルタ」20mg。うつのお薬でもあるけど過労の人、痛みのある人にも出すようですね。「気分のアップダウンが激しい人には使いづらい」という説明もありますが、私はそういうのは少なかったんで問題なかったように思います。
睡眠用、疼痛用のお薬を出してくれたこともあります。
感想はというと…効いたかどうかは良くわからない。です。そもそもどれも軽いのを出してたようです。自力で電車乗っていけてましたからね。でも悪い感覚もないので飲まなかったらもっとしんどくなってたかもね~。くらいですかね。こういうざっくりした考え方も大切だと最近特に思います。
それよりも鍼灸が良かった。本当に助かった。
先生が若い女の先生で、女性特有の不調も言いやすいし、説明もわかりやすい。診察の期間が少し空いて処置室に入ると
「あ、また左肩上がってますよ~力はいってますねぇ」
「何か疲れることがあったんですかぁ?」って見抜かれてましたし。
とりあえず、施術すると体の痛みが楽になりました。まさに<緊張の糸が切れる>とはこのことかと。もちろん、じきにまた全身こわばってくるんだけど、左右の筋肉を均等に使うように意識したり、知らないうちに体を固くして力を入れてしまっていることに気づかせてくれただけでも大進歩でした。
そのあと、引っ越しがあったため、このクリニックに行かなくなったんですが自分の体との向き合い方を教わった大事な経験でした。院長先生の”セロトニン”(「幸せホルモン」というらしい)の説明もやっと体調との関係が合点がいったし。
このあと数回、別の近所の鍼灸院に行ってみたりしたけど私にはあの女の先生がピッタリでした。今はどこも行かずです。
そしてこれはおまけですが、ここに行くのに電車に乗り、大都会の真ん中を歩くんですがそれが私にはいい気分転換になったのも良かったです。
他の友人もあえて少し遠めの先生に電車に乗っていくことを楽しみにしてるって言ってました。家にいることの多い主婦には必要ですね。
自分にぴったりでちょっと”気分がアガル”要素を病院選びに加えるのもいいと思います。