断捨離ー客観的な評価も参考に
特に服の断捨離のお話。
とにかく数を一気に減らしたい＜断捨離＞からだんだん数が絞れてくるとクローゼットの中を”少数精鋭部隊”にする時、「捨てなきゃよかった」っていう＜断捨離ミス＞をしたくないですよね。私も新しいものを買うのを控えつつ、断捨離も進行。処分候補も限られてきました。
捨てるかどうか迷うものは自分一人で決めてしまわない
そんな中、すごく好きで買ったわけではないダウンコートの扱いに困っていたのですがつい先日突然寒くなったのでそのコートを着ていたらある知人に「すごくいいのを着てるね。かっこいいし似合ってる！」と言われました。おっとっと。思いがけないところから。
深く親しくしているわけでも、いつでも会うわけでもないその人は半年に一度くらいのペースでお会いするご夫婦の旦那さん。そのあと奥様も「本当だ。かっこいいね。」と褒めていただき、でも急いでおられたのでコートの話をそれ以上膨らませる暇もなくその一瞬で終わったのですが自分としては完全に予想外なところからの評価だったのでびっくりしました。
そのダウンコート。何年も前にオークションで3千円台できれいな状態でお譲りいただいたもの。当時、まだ通販サイトに商品ページがありそんな悪いものでもないことと今期のものとわかったので購入しましたが一つちょっと気に食わなかったのが色だったんです。できればネイビーとかグレー系を着たい私。そのコートはブラウンでしかも光沢があるのでブロンズって感じの色です。その時点で70点くらいの気持ちで着ておりました。ダウンコートには珍しく控えめなフリルが裾のしかもサイドだけについており、ドレッシーなシルエットなのでスポーティなカジュアルダウンを着たくなかった私としてはそこは良かったんですが特に自分で「似合ってる」とも思わないままもう8年くらい着ております。
やっぱりグレーとか着たいなあと思い、次の10年に着たくなるような好みのダウンがあれば買い替えようかとも思っていたのですが、5年前にリユースショップでグレーのショートダウンを見つけてしまいます。こちらも1000円台でタグ付きを手に入れました。こちらもデザインが凝っていて袖やバックを絞れるようになっています。ダウンがショートとロング2着になり、さてどうしよう。ロングダウンの方を処分してしまおうかと思った矢先の「似合ってる、かっこいい」のお言葉。
え？そうなのか？合ってるのか？私に…揺れます。
「似合うよ」に他に意味があるとき
一方、同じタイミングであるご婦人が自分が購入したものの長らく着ていなかったコートを今年出してきたものの、やはり色が自分にはイマイチだと思われたのでしょう。私に「あなたの方が似合う！あげるわ！」と強く勧めてくるのです。「ああ、たぶんこの方も断捨離したいんだろうな」と思っちゃったんですね。買ったときの値段のことを思うと袖を通した回数からして処分するのはもったいない。誰かもらってくれないかと思っていたとご本人もおっしゃっていて、私は色は決して嫌いではなかったけれど形が好みではありませんでした。多分お店で見ても買わない形です。なので丁重にお断りしたかったんですが結構な勢いで…。なんとかお断りできたけどその場で「羽織ってみて！ほら似合う！素敵！」と言われても「持って帰ってくれたらいいのにな」の気持ちが透けて見えてしまって純粋には受け取れませんでした。こういう時、もう少し仲が深ければ「私はもらわないけど処分したいならフリマサイトに代わりに出してあげようか？」って聞けるんですけどね。
結果、
処分を悩んでいたブロンズのダウンコートは居残りが決定しました。それでも1着コートを処分したかったのには変わりないので処分の第二候補だった別のウールのロングコートをフリマサイトに乗っけることにしました。ミックスツィードのクラシカルなロングコート。嫌いじゃないんですがやはりこちらも色が似合わない。でも、色で似合わないと思っているものってもしかしたら年齢が上がってくるとしっくりくるのかもしれませんね。購入者がいなければこのウールのコートにもそんな未来があるのかもしれません。
瞬発力のある誉め言葉は本物だ
ブロンズのコートが「似合う」と言ってくださった方が普段はほとんどお会いしなかった方だったというのは信頼性がありました。パッと見て瞬間でそう思ってくださったッてことですからね。そして自分より年が上の方ですから＜目上の人に対して気を遣った＞という忖度要素もありません。年配の女性に時々ある「自分が捨てられないからもらってほしい」という事情も透けて見えません。私もファッションに関しては”裏”のない瞬発力のある誉め言葉を誰かに言いたいものです。
