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自律神経失調症で繊細な専業主婦させていただいております

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楽曲紹介に違和感を感じるーそれって曲の紹介なのか?


歌番組が好きです。昔から。

自分が子供の時は1980年代、歌番組全盛期。

月曜から日曜までほぼ毎日ランキング形式ものから有観客もの、スタジオ生放送、いろいろ楽しみがありました。ほぼほぼ出てくるアーティストさんは変わらず、おかげで好きな歌手を何回もいろんな衣装で楽しむことができました。ちなみに私はチェッカーズと明菜ちゃん、小泉今日子ちゃんをよく見てました。

演歌はその世界観を作るためなのか<前口上>みたいなのがありますが、ポップスにはありませんよね。だからだいたい歌前のトークはその日の衣装とか全然関係ない特技とかだったな。今思うと明菜ちゃんなんかは曲ごとにしっかり世界観があるものが多かったからよく瞬時に切り替えて歌ってたなと感心します。だから今も歌、曲そのものが印象に残っている気がします。

 最近また少しずつ歌番組が増えてきました。まえほど熱心ではないのですが他に何も観るものがないとつい観ています。が、すごく違和感があってやめればいいのに、と思っていることがありまして、それが謎の曲紹介。

 

 男女ともに<ダンス&ボーカルグループ>なるものが多いのからだと思うのですがダンスに注目させることが多いじゃないですか?その違いもあるし、1980年代との大きな違いは当時は皆、生歌だった。だからたまに歌詞が飛んだり間違えたり、それもご愛敬だったし何よりやはりみなさんうまかった!今の激しく踊る口パクのパフォーマンスだと歌には触れづらいのかだいたい「○○ダンスにご注目下さい」とか言うんです。アレも嫌い。そこしかないの?見どころは?とか思っちゃう。○○って名前つけてる箇所なんて一瞬やん?それよりもう少し「夏のバケーションを描くポップなナンバーにちょっと入ったセンチメンタルな気分を感じてください」とかもうちょっと曲全体を表現すればいいのにと思うんです。

 

 

 あと似てるけど、「グループ史上最高難度のダンス」っていう表現が一番イヤかも。そんなん言い出したらそのグループは難度下げたらあかんのかい!って思っちゃう。”グループ史上”っていう表現もこれまですでにそのグループを推している人にはそうだけど、初見さんには関係のないフレーズ。それならその日の衣装とか「○○チームが挑戦する新しい表現にご注目下さい」とかの方がまだいい。キャッチ―なのかもしれないけれど安易すぎるのが気になります。「ドラマの主題歌です」もどうなんですかね。そのテレビ局のドラマならドラマを見てほしい気持ちもあるだろうけど、最近垣根を超えすぎて他の曲でも言ったりしますね。表現に困るなら製作者のこだわりポイントとかでいいのに。

 

 さっき、生歌についても触れましたけど私は80年代に歌番組にはまっていたので断然生歌してほしい派です。で、生で歌うグループを見てると歌をしっかり歌うために、もしくはスタジオやステージサイズの都合でダンスの動きをMVとかよりほんのちょっとだけ軽く披露する場合もあるんですよね。明らかにその日に応じて出力を揃えてるのがわかります。大きなライブ会場のようにMAXで披露できてないかもしれないのに(それでもかっこよく見えるとこがすごいんですが)「史上最高難度のダンス」という前振りをされると「違うんだよ、そこじゃないんだ~!いっそダンスも歌声も触れなくていいから曲の世界観だけ紹介してあげてくれ」と思いつつ見ています。

 一番最近はTBSさんの「音楽の日」を見ました。歌とは離れるんですが、ご本人たちのパフォーマンス以外に先回から恒例になった「ダンス企画」が今年もありましたね。他の人の楽曲をオリジナルの振り付けでダンスだけに絞って披露しておられましたが、個人的には<&TEAM>と<BE:FIRST>が非常に良かったです。しっかり曲の空気をつかんでいるというか。自分たちを曲に合わせているというか。とにかく曲とチームがよく合っていました。もしかしたら他チームももっと合う曲があったかもね、とも思いますが…。

<&TEAM>さんは椅子の使い方もおしゃれだったけどなんせメンバーのダンスのそろい方が美しかったし、曲に合わせてとにかく爽やかに涼し気に踊っていたのが印象的。軽やかに高度なダンスをやってのける子があれだけそろってるなんてそれだけで見ていて楽しい!誰かだけがとびぬけるのではなく、次々カメラに抜かれてく全員がちょうどいい具合にきらっと光っていたのが素敵でした。<BE:FIRST>さんは最初「え、この曲どうやって踊るの?」と思ったけどRyuseiHaradaさんのコレオグラフが緻密で柔らかくボーカルの一語一語に動きを当てていておしゃれでした。それをしっかりチームのモノにできていて気持ち良かったですね~。MANATOくんとSOTAくんが帽子で顔をほぼ隠していたのも地味に好印象。顔を見せてナンボのアイドルではしないことです。

どちらのチームもほんの数分の曲、藤井風さん、宇多田ヒカルさんのボーカルの良さが増したのが何より成功で、なのにチームの存在感も十分で前後の空気をガラッと変えてしまいました。多分この2チームはファンの人は「ぜひこんな曲を自分たちの曲でもリリースしてほしい!」と思えたんじゃないですかね。2組の衣装も良かった。

ダンスグループの<s**tkingz>さんも見せてもらえるのでこの企画はありがたい。続けてほしいな。

 

 話は少々それましたが。

中途半端な楽曲紹介ならしない方がいいとさえ思っちゃう。特に”ダンス紹介”はやめてほしいな。BE:FIRSTさんの<Masterplan>なら「和楽器とヒップホップの融合が新しい感覚です」とか櫻坂46さんなら「櫻坂はずっと何かと闘います!誰かの力になりますように!」とか「聞くと涼しい風がどこからかふくようです」「コーヒーか何か飲みながらちょっとした”ミータイム”に聞きたいナンバーです」とか。なんだろう、いい感じに紹介してくれるアナウンサーさんが現れたら少なくともファンには絶対喜ばれると思うんだけど?だって今は「カメラワーク最高でした。カメラさんありがとう。」とか「照明さん最高でした」とか言ってもらえる時代ですから(笑)。

いっそ本人たちがライブの時みたいに自分たちで曲紹介して世界観作ってから披露するってのも見てみたい。