昭和な和室の床の間と押入れを解体リフォーム中です。
解体と新たな骨組みと補強が終了し、この日は新しい床やクローゼットが設置されて大工仕事が完了する日です。一番楽しみでもあり、養生のナイロンの幕で部屋が覆われていて完成するまでは見ることができない分、イメージ通りに仕上がるかどうかが不安でもあります。連日の暑さで夕方には大工さん二人は汗だくで、そのタイミングでうまくいかないことがあると「う~!なんやねん!あ~もう!」とかいうイライラ声が聞こえてきてハラハラします。気にしいな私は「なんか無理なお願いをしてるんだろうか?」とか考えちゃうんですよね。バカみたいですが…。
古い床の間が広々フローリングに
床の間スペースは大きくなってリニューアル
床の間だったところは広くなりました。
後ろの白い壁の幅が以前の床の間の幅です。段差と畳部分がなくなりましたね。我が家はまたここにテレビを置きなおそうと思いますがそれでもまだ余裕があります。せっかく広々した空間になったので新たにいろいろ置いて「押入れつぶしたのに意味ないやん!」ってならないように極力今あるもので工夫して物を増やさないようにしなくては。猫の遊び場になるのか、グリーンを飾るのかじっくり考えたいと思います。
我が家は今のところ必要ないのですがこのスペースがあれば例えば介護ベッドとか、子供の勉強机とかおいてもいいなと思いました。フローリングになったので家具の脚やキャスターの跡がつくのを気にしなくていいですもんね。ペットのケージを置くのもいいです。毛が落ちたりトイレを失敗しても畳やカーペットよりは対応しやすいです。なかなかいいスペースになりました。
クローゼットか押し入れか?
床の間スペースが広がった分、存在感の大きかった押入れはサイズダウンの新しいクローゼットに。
ここはちょっと想定外、というか確認不足で完成は「え?」って思ったところなのですが、でも正解はこっちだったかもしれない…。っていう微妙なポイント。実は押入れをなくすのに自分の中で選択肢が2つあったんです。
幅はそのままで浅くする
幅を半分にして深さはそのまま
工務店さんとの相談で後者にしたのですが社長さんいわく
「昔の押入れのままの奥行きがある方がお手持ちの押入れ用の衣装ボックスが入るんです。時々洋室のクローゼットサイズになって『持っていたケースが入らなくなった!』って気づくお客さんもいるんで。深さが残っている方が便利ですよ。」
とのこと。確かに!うちは一階のこの物入には衣装ケースは入れてなかったんですが盲点だったので助かりました。そしてさらに
「間口が狭くなると深い棚は奥の出し入れが難しくなるので少し後ろに下げた棚にしますね。手前のスペースに高い空間があると掃除機とか長いものも入りますし。」
おお!これも気づかなかった。こういうアドバイスは助かります。ってことで納得はしたのですが、出来上がりは最終「4段の棚がある物入れ」ができるイメージだったもので初見は「???」。棚の数は好きに変えられる可動棚なのはありがたいのですが(写真ではわかりづらいけど)浅すぎるかな~。ちょっと手前に空間をあけたとしても奥行き75センチくらいの棚は入れられるのにこれは既製品で奥行き30センチしかありません。勉強机のスペースより狭いやん!旦那さんと「どうする?せめて2段くらいはしっかりした段が欲しかったんやけど…言う?このままやってみる?」としばし思案。
実は実物が完成してからわかったこともあって、物入のドアを開けて前に立ってみると思いのほか棚が奥に下がっていることの使い勝手の良さも実感したんですよね。結局これでスタートして場合によっては自分たちの工夫で数段もう少し広い棚をDIYしようと思えばできるかも、という事になりました。物入の上の部分もドアの高さよりもさらに内部は深く上部が空間になっているので”吊る”という選択肢もあるし、このたびここを空にするために一時荷物を家じゅうの物入の空スペースに分散したら、意外とここに戻したい荷物は少なくて済むかもしれないので。棚柱は左右に4本つけて下さっているので4点荷重、耐荷重は30キロありそうです。使っておられるのはこんな型のパーツです。
ドアは”折れ戸”、”一枚片開き”と我が家の採用した”観音開き”の3種類選べたのですが、全開すれば端の方もきれいに全体が見渡せて、半分だけで取り出せるときは半分だけ開けられる観音開きが一番便利かと思いこれににしました。リフォームで一番お金がかかるのは建具と言います。折れ戸はおしゃれな感じがするけれど一番高いし、折れ戸じゃない方が良い向き、間取りもあるのでね。
余談ですが、見積もりを取って結局窓リフォームだけお願いしたもう1社の見積もり部品表はどうなってるだろう?と見てみたら、こちらは可動棚ではなく同じ深さで4段、中に棚を作りつける予定だったみたいです。う~ん、使い始めないとわからないけれど、こちらの工務店さんは相談時に使い勝手やすでに持っている押入れ用ケースの話などは一切出なかったからやっぱり窓と内装の発注を分けてよかったかも。仕方ないんですけどね。かたや社長本人が大工さん、かたや来てくださったのは営業の女性社員さんでしたから…。
完成全体図
物入のすぐとなりはキッチンなのでパントリーにもできそうですね。我が家は灯油のストーブやホットプレート、扇風機やストーブを優先的に入れていきます。
順調に進んだので予定ではあと一日。クロスを張っていただいたら本当の完成です。楽しみとまた荷物を戻す一仕事が待ってます。
さて、猫さんたちのリアクションはどんなもんでしょうね。