1週間、高熱を出している間、久々にAmazonPrimeVideoで時間をつぶしました。元々7月にアーティストのライブを見たくて1か月だけ利用しようと申し込んでたんです。まさかそのあとこんなに重宝するとはその時は思ってなかったんですが。
一番熱があった2日間ほどはさすがに映画どころではなかったんですが、少しマシになると動けないけど時間が過ぎるのが長くて、この期間にな~んにも考えずにボーと見れる映画はないものかと無料で見れるものの中からざっくりしたエピソード説明だけ読んで選んで見始めました。私、<異常気象もの>が好きなんです。いるかなぁ?同じような人。人と人が傷つけあったりするのではなく協力して問題に立ち向かう系。そして、中に出てくる人物たちの機転の利かせ方とかサバイバル術を見るのが好きなんです。
という事で最初に見たのがこちら
英語の聞き流しもしたかったのであえての字幕版で。ストーリーはすでに世界中で問題になっていた異常気象をコントロールできるシステムを開発した男性が主人公。宇宙ステーションから世界中の気候を見張っている装置が付いたたくさんの衛星を制御しているんだけど、ある日それを私利私欲のために”兵器”のように使おうとする黒幕が現れてコントロール不能になったため、一度は地球に戻っていたその主人公がステーションに問題解決に出向く、というストーリーでした。宇宙ステーションでのパニックと地上で政府の悪者と闘うアクションとが同時進行するのでなかなか飽きない場面展開。しかも<アルマゲドン>みたいな主人公が一人ステーションに残るあるあるクライマックスではあるんだけどちゃんと地球に帰ってこれるところが良い!嫌なんですよねバッドエンドは。他の方のレビューを本編を見終わってから見たら黒幕の犯行理由に総ツッコミが入ってましたがそれはわかる。でも何も頭を使わず、適度にハラハラしながら没入できるという面は熱出してる間に見るのに最適でした。
これを見ちゃうと私が”異常気象パニックもの”が大好きになるきっかけになった1本をもう一度見たくなりました。それがこちら
好きなんですこれ。超特大級のハリケーンが地球を襲い、なおかつそのあと気温の乱降下があるのですべてが凍ってしまいます。ここにも気象学者の父親が主人公として出てくるのですが、たまたま悪いタイミングで状況の一番よくないニューヨークに行ってしまっていた息子とその友人たちのもとに助けに行こうとします。父親の動きと息子たちが周囲の残っている人たちと協力して図書館で難を逃れる場面と同時進行で描かれていくお話です。はじめてこの手の映画を見た時、周りに流されずに警告に従うことの大切さとか、生きるために覚えておくと使えるかもしれない知識なんかが出てきて「こういうの見ておくのもためになるかも」と思ったのを覚えています。私的には息子たちが避難している図書館の映像がすごく好きです。<アナと雪の女王>でお城が凍っていくのと似ていて、荘厳でクラシカルな建物のなかでドラマが進んでいくのが映像としてキレイ。途中に少しだけ挟まるオオカミとのスリリングなシーンは同じくらい好きな<ジュラシックワールドシリーズ>をほうふつとさせるのでそこも好き。
で、もう一つ私の好きなジャンル。実話がベースってやつです。今回はこれをみましたよ。
首から下の麻痺のある資産家の家に世話人として雇われる貧しい家庭の男性。この男性が障害者とヘルパーという関係性だけでなくシンプルに男同士、友人として接していくので資産家の男性の人生がどんどん色彩を取り戻していくというお話でした。最後、エンドロールに実話の方のお二人の映像が少しだけ流れるのですが、本当にこういうエピソードがあったんだなと思いながら見るとなかなか良い映画でした。出てくる全員を応援したくなる。
最後はこちら
これはねぇ、ちょっと”見なきゃよかった”半分です。私の中で最悪の”見なきゃよかった映画が<ダンサーインザダーク>なんですが、ちょっと似たところがあります。世の中の弱者であり犯罪被害者のシングルマザーとその親子がとにかく報われないストーリーってところはほぼ一緒。ただこちらには少しの希望と前進がある分マシなんですけどね。十代のうちに拉致監禁されて犯人との子供まで産まれた若い女性が5歳になった子どもとともに決死の脱出を試みます。無事に解放されてから後半は周囲の目、家族の形の変化、事件を処理できずにもがく感情なんかが描かれるのですが辛すぎる…。こちらは実際の事件をヒントにした程度らしく、本当の事件はもっと悲惨だったらしいのでおいといて。ただそれでも「見てよかった」という気持ちもあるのは母子の役者さんが素晴らしい!特に子役の男の子が「美しい!」って表現したくなるくらい良い!です。最後、少しの笑顔と気持ちの整理をさりげなく描いているところと<ルーム>というタイトルが意味をずっと持っているのも良かったです。
あと1週間、もう1本くらい新しい感動に出会えたらいいな。
わたしの高熱と引き換えに得たリフレッシュタイムでした。