我が家の夏の恒例行事があります。それが
あら川の桃を買いに行く！
和歌山県紀ノ川市桃山町は桃の名産地。この季節、農家さんがこぞって販売所に桃をならべだします。実家にいるころはスーパーでパックに入った２Lくらいのサイズが２個で800円とかしかなくって高級フルーツだった桃。独身時代も一度桃山町の近くに住んでいたけどあまり興味もなく「近くに桃の産地があるんだ～」ぐらいで。結婚して今の家になってからサクッと行って帰れる場所に直売所があるやん！行かずにいられようか！って感じでもう毎年通っております。
最初はテレビで紹介されていた同じく紀の川市の＜めっけもん広場＞という農産物直売所に行ったのですが、人も多いしお手頃価格はすぐ売り切れ。残っているのはいつも贈答用の3000円以上の箱入りだったので「もっとお得なのないのかな～こんなにきれいじゃなくてもいいのに」ともう少しアンテナを張りまして、翌年2回目はいわゆる”生産組合合同直売所”に行ったと思います。こういう大きいところは駐車場も何台も停めれたりするしわかりやすくていいのですが、やはり人はたくさん集まりますので行列になったり、並んだものの買えなかったりもします。
だんだん勝手がわかってくると周辺の小さな農家さん直営の販売所が気になりだします。形がきれいでなかったり、キズがあったり、桃は大変デリケートで贈答用になるにはある程度大きさが必要なので、そこに達しない”はねだしもの”がカゴ売りで売られているんです。3年目からずっとごひいきにしているのが＜八旗農園＞さん。500円でカゴに5個～小さければ6個入れてくれます。人気なのでおひとり様1カゴまでのことがほとんどなのですがなんと！今年行った日は「今日は無制限です。」だって！
「え、そんな日もあるんですか？毎年来てて初めてですけど？」と尋ねたら
「オーナーが収穫量とお天気で決めるので。今日はすごくラッキーな日です。」とのこと。
はりきって二人で５カゴ頂きました。やった～！２カゴしか買えなかったらもう一軒ハシゴするつもりだったのに。一軒で満足しました。どうやら梅雨に入って雨続きの１週間の唯一今日は曇天予報、明日はまた朝から雨ということで、今日中にできるだけ収穫し、売り切りたい日だったようです。ご近所の方なら平日、次の日が雨予報がねらい目なのかな？通常、朝９時～、午後１時～にトラックが来ます。この日は自分たちは９時半に着いたのに待っている人は全部はけていて、さらにどんどん桃を出しておられたので本当にいっぱいあったんですね。２６個で２５００円。
今の季節は日川白鳳。白鳳系はみずみずしさが特徴で包丁入れたら一瞬で果汁が滴ってきます。口の中が一気に桃であふれる感覚。少しあっさり味でしたがおいしかったです。安いから明日も明後日も食べれるのが幸せなんですよ～。今ならリンゴより安いんじゃない？
もう一軒、去年出会って気に入ったのが＜丸駒農園＞さん。ここも別の品種の時に伺いました。安くておいしくて好印象。旦那さんが車を置きにいくのに待ってる間にスムージーもいただきました。箱買いでお買い得品がありました。八旗さんもここも写真には納めてないのですが小規模で駐車場も多くはないです。周辺道路は土日祝とか、大変なことになるので覚悟して行ってくださいね。今年、もう一回行けたら次はこちらへ行こうかと。
この丸駒農園さんの西寄りに＜あら川第一生産組合選果場＞っていうところもあるのですがここも混みます。番号もらえるけど複数の契約農家さんからつぎつぎとやってくるトラックがいくつ載せているかに左右されるので、残念ながら自分の目の前で終わったり、見た目があきらかにキレイなのはどんどんなくなって順番は来たものの「え、これかぁ～」って思うことも。そういう時は次の人にお譲りできるけど、いつ来るかわからん次便のトラックを待つので大変なんです。ここのお兄さんとちょっとしゃべったことあるんですが、同じ桃山町でも各農園の土地の場所によって全く同じ味にはならないし、収穫量も時期も多少はズレるから本当に「今日どれだけ来るか」わからないんだそうです。そういう点、一か所の農園さんだけでやってるお店は収穫・出荷組さんと連絡とりあっておられるから情報はあるかも。ちなみに私が去年行った７月２８日ころのメモには「今が一番桃が多い」と自分で書いてました。白鳳系から清水白桃へのバトンタッチの季節だからですね。
７月中旬になると清水白桃になります。私はこっちの方が好きです。白鳳が「ジュースみたい！」ってなるのに比べるとしっかり食べてる感があります。そのあとの川中島も好き。桃の種類に詳しくなったのも今の地域に住むようになってからです。いやぁ、果物王国の県の近くに住むっていいですよ。
今週、それぞれの実家におすそわけ持っていこうと思います。
むっちゃ喜ばれるんだ、これが。
